SAINT COSME SAINT-JOSEPH [2007]


サンコム・ドメーヌじゃないもののサンジョセフ。最近エノテカが輸入するようになり価格が上がり始めていたけど古いビンテージはまだ探せば安く買えるものがいくつか見つかった、そのうちの一本。シラー100%で、そうそうシラー美味しいなと思い始めた時の懐かしい味がした。最近のシラー・シラーズは甘酸っぱい路線やフレッシュなものがおおく、重厚さを押し出したものが少ない気がする。熟成を楽しみではなく負担と思うひともふえ、あるものは速く飲んじゃおうぜ的な方向性も影響しているのだろう。


こちらのボトルは順調に熟成中を感じるボトルだった。5年待っても面白かったかもしれない。霧のかかった山を登り山頂に着いた時つかの間の晴れまで当たりの雲海を見渡した時のような気分、みたいなワインをまた飲んでみたいなあ。このワインももっとまてばそうだったのかもしれないとおもうと、何でも熟成させたいと思うようになるし、きりがないから早飲みでもいいじゃんと思ったり。

ワインは開けてしまうとそれまでだし、ボトルの中は外から見てわからないジレンマがいつもある。それゆえかなり博打みたいな、客にとても負担の強いる嗜好品だとおもう。