奥沢のムーミン谷 流行の日本酒とかを飲みに

とある居酒屋風のアパートの一室でで夏の冷蔵庫総ざらいにうかがう。代々木公園のデング熱騒動のさなか、すっごい左半身だけ蚊に刺されながらいただく。既に来訪していた人たちはお酒の達人ばかりでちょっと場違いかなともおもいつつ、だが普段無い視点の話をいろいろ伺えてよかった。どのジャンルでも趣味でも重ねてきたものの厚みでどうしても差のつくものというのがある。お酒は特にいろいろ飲み比較することでいろいろが積まれていく。という意味では、比較をして違いをどう見出すかの訓練に長けているのだと感じる。

なので、以下は酒の素人的な視点で記す。


肉はうまかった。これはもうスキルとして身についているのだろう、この部屋で食べる肉は旨いとおもった。。

はやりの日本酒各種。田酒とか新政系とかCO2シリーズ(微発泡)とか。
酸味がしっかりで。くちあたりは軽くねっとりとしたお米感を消しつつ上澄みのようなお米をほの甘くきれいに浮彫にしようとしている、ようなお酒の傾向があるように感じられた。それだけだとはやりの中でみなみな同じようなお酒を造っているようにも見えてしまう。個人的な考えとして、同じ方向性の中でそれぞれ比べた時だけわかる個性では、あるブランドを買おうということにはなかなかなりにくい。

今の日本酒の方向性はたまにしか飲まない人に対するアプローチではなく、よりたくさん飲む人向けのものかもしれない。だから(自分も含めて)たまにしか飲まない人には獺祭は光って見えるのは入手性と方向性が意外と正しいからなのかもしれない。

沢山飲めば違いもよさもわかるのだろうが、その違いが誤差なのか大きな違いなのかといえば今の自分の感覚では誤差に感じられた。いろいろ出てきてはいるが、カンブリア状態ではない、ということなのかもしれない。おいしいけどこんなのは世の中でやらないよー、みたいのがでてきて何とか飲みこなす方法を一生懸命探したくなるようなお酒にあってみたいなぁと思った。

最後にボソッと出てきたワイン。変わった味がした。いろいろ意見のあるところで面白いワインだった。