長浜 成駒屋 かもすき

長浜の観光案内所で、冬の味覚としてかもなべ・かもすきがでていた。いろいろなお店があるらしい。ということで、泊まっている場所に近いお店に電話して、訪れる。この日は金曜日の夜だったが雪が振りとても寒い。まだはやかったせいか、自分たちが最初の客だった。

二階にある個室に通されて、早速かも好きの準備をしてもらう。部屋は暖かく、外の庭は雪を被り美しい風情がある。お座敷なので、ひさしぶりに正座をしたが痛いのですぐに足を伸ばす。

エビ豆
琵琶湖のエビと大豆をほんのり甘く旨味にあふれたたかれた地元の名産品。

結構うまい。寒いと味のしっかりしたエールは美味

鮒の子まぶし、という長浜の名物の一つ。鮒の刺し身にゆでた船の卵をまぶして食べる、冬にしかいただけないものだとか。ぷちぷちうまい。

このあと鍋になる。が、全景はとりあわすれてしまったので部分部分で。割り下は砂糖と醤油に、かもの余った部位を煮込んだ出しでわる。出しは飲ませてもらったがなんとなく鴨味なかんじ。単体では変わった味はしない。そこに野菜やかもを落として、卵につけて食べる。関西にして割とはっきりとした味わいの食べ物だと思われる。

うつくしき鴨ロース。少し火を通すだけでいただくのが美味。

もつなど。いろんな味がして美味しい。

軟骨をすりつぶして山椒和えにしたもの。これをかたまりにして鍋に落としていただく。山椒がとてもよくおいしい。

野菜は地場のもの。特にネギは美味、まさにカモネギ。

締めはうどん。かも出したっぷりのつゆがうまい。

足りない分は、辛口ということで六瓢箪。 


話を聞くと、天然のマガモ(青首)をつかっているが、琵琶湖を含む周囲数キロが禁漁区なので、琵琶湖からすこしはなれた湖沼や川、水路で取るようだ。美味なのはマガモ、トモエガモ(味鴨)。余談だが頭のクリ物が多い、潜って餌を取るいわゆる水鴨は独特の臭みがあり、陸鴨こそがよいとか。この地に来てこれを食べることができてほんとうに嬉しかった。

ここで食べてこそ、価値がある、そういう食べ物は地方に行ってもなかなか難しいんです。

お店のページはこちら:http://www.narikomaya.net/