とちおとめ--いちごに思うこと


甘くて大きいいちごは、一見さん的ポジションで見たら興味本位で面白いがいつも食べるとなると飽きてしまうし、食べにくい。甘すぎるいちごもそうで、今までのいちごと違う味なのはいいが、そればっかりが市場に出まわってしまうと、その良さはアダになると思う。当初の差別化は、市場の需要が大きく儲けやすいという理由で同質化につながり、その個性を引き立てる他のものがなくなる。その要領の良さというか、らくして儲けようとして逆に首を絞めているようにみえるのだ。

なので自分で買うときは、小ぶりで赤色が綺麗なものを探す。

このトチオトメはおいしかった。種がプチプチとする食感がはっきりと感じ取れて実はしまっていてやや固め。色もきれいで、シャガールの描いた、ベラがいちごを選ぶ絵をを思い出させる。酸味もあって食べたあと味もきもちよかった。