[2009]Domaine le Briseau Cote d'alerte!


マルベック(コー)で作られたワイン。マルベックというと南米のものが評判高くおいしいらしいが、これはフランス産。ビオディナミな生産者の手によるもの。自然派という言い方もあると思うが、自然派というカテゴリは、作り手の個性とか生み出すものの質の高さを隠している気がしているのであまり好きじゃない。

ワインの方は穀物のような香りがまずあって、下に含むとピリリリと当たる感じがする。微発泡ではなく、スパイシーな味わいのようだ。発酵食品のイメージが湧くけど、ぶどうのかわのようなすこしざらざらした舌触りがある。湿った空気のワインで自分好みだった。不快な香りや味はない。自然派と言われるワインには、高品質なものを生み出す作り手といわゆる当たり外れが激しい作り手の2種類があるとおもう。このジャンルでは美味しいということよりもまず、外れないということが重要でそれさえぬければたいがい美味しく飲めるものが多い。


すでに作り手はこの世になくワインだけ存続していた。ワインは文化や生活が背景にあるのでたくさんのストーリーを背負っているものがある。どんなに精魂込め手作ってあっても品質や味に置き換えて捉えてしまい、作り手の思いといわれるものやこだわりというのは、案外消費者には届いていない。
このワインもその内の一つだったんじゃないかと、ぼんやりおもう。


摘んだのは焼き鳥。塩にたれ。サラダとあわせて、横浜高島屋のお惣菜。ふつうの焼き鳥と日向地鶏の食べ比べ。・・・同じように調理してあるのかな、そもそもとあとで思ってしまう。