上野 国立西洋美術館 レンブラント 光の探求/闇の誘惑・奇想の自然-レンブラント以前の北方版画

久しぶりに西洋美術館へ。9時半開館のところ、9時過ぎに向かったら既に人の列ができていた。レンブラントは大物だし、彼の描く肖像画は人の形を保っているし、黒の使い方がすごくうまい。何より人が集まりやすいと思う。また、レンブラントだけまたはそれがほとんどという展覧会も珍しい。ただし、最初と終わり近くに絵画が配置されており、それ以外は主に版画だ。

構成を知らずに中に入ったので最初のほうの絵はチラッと見て飛ばしていく。精緻で黒の使い方は好きだが遠めに見てもレンブラントだなあと思うくらい、肖像画はテンプレートがあるようにすらみえる。何か変な格好をさせたり、服の色を変えたり、人以外のものの肖像を書くことはないので、あれ?とおもって注目することは今回なかった。

エッチング技法を使った版画のモチーフは宗教に関連するものが多い。1640年代以降旧約聖書などからテーマをもってくるっことがおおくなるとか。もっとテーマを解読することができればよかったけど、聖書に関する知識は乏しいのでそこは楽しめなかった。今後の課題。

西洋美術館はコルビジェの建築物として、現在世界遺産に申請中らしい。無限建築ということだったが拡張性は土地の都合で失われているけど、低層建築の割りに非常に大きい。平行しておこなわれている、



  • 奇想の自然-レンブラント以前の北方版画
  • 常設展

をみていく。レンブラント以前の版画は警句がおおく、寓意の表現が面白い。悪いやつがいかにも悪い顔をしている。教訓や風刺色が強いものについては少しの情報でも楽しめる。常設展はそれだけで巡回ができそうなくらい、有名なものがたくさん含まれる。初めてハンマースホイをじっくりと見る。空気感のある、といわれて少し前に西洋美術館でも展覧会があった(いけなかった)けど、コの1枚を見る限り個人的には時間をとめて音を消してあるような印象をうける。

あとは、にわとりとひよこの絵、ゴッホ最後の1年に書かれた薔薇などをおもいだされる。


看板の内容は、目録を買うとポスターとしてもらえるらしい。

西洋美術館のゲートの近くは、たわわにレモンが実っていた。

あー、復活したんだなぁとおもった。食べたことはない。

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