2010/05/22

[2008]DONA PAULA Estate PINOT NOIR

アルゼンチンのワイナリーのピノ・ノワール。アルゼンチンは一時期何度か飲んでいた。その頃は白ワインしか飲めず、がつんとしたシャルドネの多い印象があった。その後赤ワインに着手しだすと南米はよいよいとでているのだが、どこでも買えるが銘柄が画一化されていて選ぶ楽しみが無いのであまり積極的には買っていない。コノスルのゲヴェルツトラミネールを飲んで、調子を悪くしたことがあるからかもしれない。(なお、そのボトルに記載されているオススメ食べ物はカレーと餃子だった・・・)

Dona Paulaは、マルベック・カベルネ・ソーヴィニヨンで名高いよう。どこでも旨安ワインのオススメリストになっているし、雑誌のテイスティングノートも非常に興味深い内容だったりする。お値段以上なんだろうなぁとはおもっていたが、どちらも好みではないので留保していた。でも、ピノを見つけたとき、ヴィノテークの特集でチリのピノ・ノワールへの挑戦を見た後だったので急いで購入。

味わいは好み。濃いめのピノ・ノワールの味わい。香りはまだしっとりとしたいちごジャムタイプ。リラックスしたイメージ。ルロワなどに感じる張り詰め感はない。飲みやすいが、繊細。エレガントな部類じゃないかと思う。

気候が厳しいのでメンテナンスにかかる手間を考えるとあまり拡大できず、少量生産なのであまり流通しないとか。確かに他のドゥーニャパウラは良く見るが、ピノ・ノワールはあまりみない。

ワイナリーのデータでは、ディジョンクローンを元にしたピノ・ノワールらしい。フランス的な味が出るきっかけはやはり遺伝子なんだろうか。なによりも、新しい生産地や生産者は自由だ。いろいろなものが選択できるし、スタイルが決まるまではいろいろ試すことができるししている。ワイン造りは環境とクローンに恵まれれば後発であればあるほど良品を作りやすいような気がする。


Dona Paulaのページ